2024年1月1日付けブログで予測した日経平均2024年の終値と実績は以下のとおりです。右端の A~D が成長パターン別の終値予測、カッコ内の数字はその到達確率でした。実績(青)は対前年比プラス19.2%の成長で、成長パターン A と B の到達予測値の中間辺りでした。
図1
2024年1月1日に予測した日経平均。右端の A~D が成長パターン別の終値予測。括弧内の数字が到達確率。
実績(青)は対前年比プラス19.2%の成長で成長パターンAとBの到達予測値の中間辺り。
では、早速、2025年の終値を予測してみましょう。
<ステップ1>
過去75年間(1950年~2024年)の株価の日次変化率に注目し、上昇した日数と下降した日数、それぞれの変化率を以下の四つのパターンに分類します。
パターンA: 上昇した日数>下降した日数、上昇率>下降率
パターンB: 上昇した日数>下降した日数、上昇率<下降率
パターンC: 上昇した日数<下降した日数、上昇率>下降率
パターンD: 上昇した日数<下降した日数、上昇率<下降率
表1は過去75年間の変化を四つのパターン別に分類したものです。
表1
パターン | 発現回数 | 平均上昇率 | 平均下降率 | 平均上昇日数 | 平均下降日数 |
A | 23 | 0.760% | -0.652% | 134 | 114 |
B | 27 | 0.840% | -0.915% | 138 | 110 |
C | 19 | 0.905% | -0.843% | 122 | 127 |
D | 6 | 1.154% | -1.195% | 118 | 129 |
計 | 75 | 0.915% | -0.901% | 128 | 120 |
ステップ2)
次に、株価予測の公式を使ってパターン別に2025年末に到達する株価を計算します。
<
「株価予測の公式」の導出については、「一年後の株価はどの程度の精度で予測できるか?」をご覧ください。
表1のデータを使って計算した結果が表2です。
表2 株価の予測公式を使って予測した2025年の終値
移行パターン | 出現回数 | 出現確率 | 2025年終値予測 | 増減率 |
A → A | 9 | 39.1% | 52,153 | 30.7% |
A → B | 7 | 30.4% | 46,072 | 15.5% |
A → C | 6 | 26.1% | 40,556 | 1.7% |
BA→ D | 1 | 4.4% | 32,893 | -17.6% |
23 | 100.0% |
ステップ3)
最後に、上記の予測値をもうひとつの計算方法で得られる確率分布と照合します。株価は指数関数的に増えようとする一方で、必ず上下にゆらぎます。それを数式(確率微分方程式)で表すと、
となります。
です。時間が t だけ経過したときに株価がいくらになるかを教えてくれる式です(導出方法は2023年1月23日付けブログをご覧ください)。
初期値を2024年の終値としたとき、株価が確率的にどう分布するかを示すのが図2です。オレンジの線
図2
, r=4.35×10-4 v=1.6×10-2
, ,
今年も毎週末に実績を入力していきますのでお楽しみに!
以上
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